今週からG1連続開催が再開ということで、レースはエリザベス女王杯。
比較的堅い傾向もあるG1レースなのですが今年はいかがでしょうか?
ブエナビスタが負けた2009年の印象が根強く残りますが、
過去5年で3番人気以内の馬が着外になったのは5例のみ。
1番人気にいたっては全馬入着、2番人気もその2009年の1回だけです。
また3番人気で負けた馬には昨年のレーヴディソールや、
2007年のポルトフィーののように「そりゃ無茶じゃない」って馬もいて、
この年はいずれも「4番人気馬」が入着していますから、実際には人気通り、
っていいのではないでしょうか?。
となると比較的スピード指数的な能力基準が目安になりそうですが、
そこは外国馬や3歳馬が好走するケースもあるので簡単には行きませんね。
念のため整理してみるとこんな感じです。入着馬の順位を掲載してみます。
2007年 4-1-5
2008年 6-1-3
2009年 11-6-4
2010年 外-1-2
2011年 1-6-7
2009年以外は上位の馬が着ていますよね。
加えて、前走「0.4秒差」以上で負けた馬で好走できているのは
「牡馬混合戦で負けた馬」や、アパパネのようなG1馬のみです。
さらに2009年に穴を空けた馬が「長距離実績のある馬」でもあるので
長距離実績のない馬は軽視しても良さそうです。
過去にも指数上位で凡走した馬はこのどちらかに分類されます。
<前走惨敗組>
ディアデラノビア(2007年1位)
アルコセニョーラ(2008年2位)
レインダンス(2008年4位)
リトルアマポーラ(2010年2位)
ブロードストリート(2011年3位)
レディアルバローザ(2011年5位)
<長距離実績のない馬(特に古馬)>
デアリングハート(2007年1位)
ムードインディゴ(2009年2位)
イタリアンレッド(2011年2位)
この長距離実績のない馬は全て前走府中牝馬Sを好走しているので
ここで人気する馬はある意味危険かもしれませんね。
実際に府中牝馬Sからの臨戦は前哨戦で組み込まれているにも関わらず、
勝馬ゼロで入着馬がわずか3頭ですから、期待値が薄いローテーションです。
さてもうひとつ注目すべき点は「どの3歳馬」を選ぶか否か。
実は過去5年で入着した3歳馬は全馬共通項がありました。
「3歳馬で最上位人気の馬のみ好走」
外国馬スノーフェアリーが例外ではあるのですが(汗)、
ただこの年はアパパネがしっかりと3着になっていますからね。
なので最上位人気馬は必ず入着する、といっていいでしょう。
面白いのは2008年で、秋華賞の2着のムードインディゴよりも
6着だったリトルアマポーラの方が人気で実際に上位に来ちゃいました。
ということで3歳馬は人気順で狙えばOKということで
今年は既に最上位人気を得るのはヴィルシーナで確定ですね。
では最後に今年の登録馬の指数ランキングを見てみましょう。
対象距離は芝1800-2400mです(過去5年のランキングも同様)。
73フミノイマージン
70マイネイザベル(長距離実績無)
68スマートシルエット(長距離実績無)
67レインボーダリア(前走0.4差以上負)
67ホエールキャプチャ(前走0.4差以上負)※G1馬
67オールザットジャズ(前走0.4差以上負)
67アカンサス(長距離実績無)
66ヴィルシーナ
65クリスマスキャロル(前走0.4差以上負)
64レジェンドブルー
62メルヴェイユドール(前走0.4差以上負)
62マイネジャンヌ
62エリンコート(前走0.4差以上負)※G1馬
61ビックスマイル(前走0.4差以上負)
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以下ボーダライン外
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60ピクシープリンセス
59ハワイアンウインド
59マイネオーチャード
59ラシンテランテ
いや~条件付きの馬が多いですねぇ(苦笑)。
こうなると「64」あたりのレジェンドブルーや
G1実績でエリンコートあたりも馬券に絡む可能性もありますね。
といいつつもフミノイマージンとヴィルシーナは堅そうな予感。
人気もこの2頭で分けそうですから、何を穴目でもってくるかが、
予想のポイントになるでしょうね。そのあたりはまた週末の予想コラムで
ご紹介したいと思います。
TEXT:明希一真