中山実績がモノ言うAJCC

今回はAJCCに注目してみたいと思います。

人気を裏切った馬たちの敗因、人気薄で激走した馬の好走要因を「中山芝2200m」というコース形態に注目して考察してみました。

ポイントは以下2点ですね。

1.中山=直線が短く急坂のコース

特殊形態な中山コースの実績はやはり注目ですよね。芝1800m以上の古馬OPの実績(勝利もしくは重賞入着、G1掲示板)は必要でしょう。

実績のない、人気好走馬
12年該当無
11年該当無
10年該当無
09年該当無
08年該当無

実績のない、人気裏切馬(1-3番人気)
12年トーセンレーヴ
10年デルフォイ
09年アルナスライン、キャプテントゥーレ
08年トウカイトリック

実績のある人気薄激走馬(6番人気以下)
11年ミヤビランベリ(中山金杯3着)
10年シャドウゲイト(中山金杯1着)
09年トウショウシロッコ(前走ディセンバーS1着)
08年トウショウナイト(日経賞2着)

2.距離以上にタフなコース

2400m前後の距離重賞実績やG1での掲示板実績が必要に思います。特に4歳馬は古馬混合実績がベターでしょう。

実績のない、人気好走馬
12年該当無
11年該当無
10年トウショウシロッコ(3着)
09年該当無
08年エアシェイディ(1着)

実績のない、人気裏切馬(1-3番人気)
12年トーセンレーヴ
11年コスモファントム
10年デルフォイ、キャプテントゥーレ
09年ドリームジャーニー

実績のある人気薄激走馬(6番人気以下)
11年ミヤビランベリ(AR共和国杯勝)
08年トウショウナイト(AR共和国杯勝)

上記をみて分かる通り、ほとんど「1=中山実績」でくくれてしまうのですけど、これに距離を加えると大抵OKのようです。とくに人気で負けた馬、とりわけ着差的に大敗しているトーセンレーヴやデルフォイ、キャプテントゥーレあたりは両方の要素で実績がないですから、この仮説ポイントはいけている感じもしますよねよ(笑)。

ちなみに中間的な人気(4-5人気)の馬をみていくと、入着した馬には必ず「1」の要素はクリアしています。

人気で負けた馬で該当しなかった馬にドリームパスポートがいますけど、このときは前脚バンテージを巻いてきたように脚部不安があったことが理由でしょう。それでも0.3差5着と負けた馬では最少着差ですからね。

そして人気薄激走馬で今回のポイントに入ってこなかった馬にブラックアルタイルがいますが、この馬は前走で準OPながら中山芝2200mを勝ちきっての参戦でした。こういうタイプには注目した方が良さそうですね。

最後にデータの傾向をまとめておきます。

  • 年齢は5歳以上で4歳馬不振
  • 馬体重は480kg以上必須
  • 枠番優劣は少ない傾向
  • 枠番優劣は少ない傾向
  • 脚質不問も逃げ残り注意
  • 間隔は12月出走必須
  • 前走着差はG1や休み明け初戦以外は0.3差以内が目安(1秒未満必須)

最終的な結論は週末のコラムでご紹介します。

TEXT:明希一真