G1の狭間、新設重賞が組み込まれるなど難解になりそうな今週末。
データコラムとして戦うなら、やはり「アルゼンチン共和国杯」。
ここは定番(?)的な「入着馬必須」データをご紹介したいと思います。
過去5年の全出走馬データから「入着馬」に該当するデータを拾う、
私的にはこれが「定番」のデータ作戦と認識しています。
一般の新聞とかサイトで展開するデータ作戦との違いといえば
「例外は1頭たりとも認めない」っていうことくらいでしょうか?
(同じアプローチもあるでしょうから特許とはいいません・笑)
では早速いきましょう。
まずはハンデ戦ですから「斤量」に注目です。
「51-58.5kgで好走馬輩出、前走からの増減いずれでも同様」
なんだ使えないですね(笑)
以前当コラムでもご紹介した通り「長距離戦は斤量の影響無」なんです。
とはいえ、もう少し掘り下げてみるとこんなことが分かりました。
「55kg以下好走馬は前走条件戦2着以上の好調馬」
ということは、惨敗続きのOP馬で斤量が軽くなった馬はいらない、
ってことになりますね。牝馬の軽ハンデ馬も該当するなら消しでしょう。
「58kg以上好走馬は58kg以上での重賞好走実績有」
斤量が重くて大丈夫、とはいっても、その重い斤量が初めてだったりすると
それはそれでだめっぽいですね。
次に「前走」をつぶさに観察して、絞り出したデータです。
この条件に見合わないと人気馬でも消えていきます。
- 前走距離は2000-2400mが多数、2000m未満は好走例無
- 前走1000万勝ち上がりでも好走実績有、準OP組は2着でも好走例有
- 前走OP組は着順不問、着差も1.9差負けまでOK、
ただし、前走0.5秒以上負けて好走した馬は「10週以上」の休み明け馬
次に人気馬の負けた理由を考えてみました。
「京都大賞典で人気より好走した馬は軽視」
本来条件としては良さそうな京都大賞典組なのですがこの傾向はある模様です。
ビートブラック、スマートギアが該当しアルゼンチン共和国杯で大敗です。
「条件戦好走馬でも3番人気以下だった馬」
とりあえず該当馬はトウショウウェイブだけですけど
確かに条件戦を「人気でぶち抜いてくる」くらいの馬でないと
前走勝利だけでは色気を持つと危険ということみたいですね。
「長距離重賞実績のないOP馬」
これは出走メンバーのレベルや経歴に偏るところだと思いますが
低調なメンバーになると、この手の馬が人気になります。
これはスリーオリオンがそうだったのですけど、
新潟記念好走くらいで人気するんだから怖いですね。
次に「穴馬」の共通項です。まず絶対に注目なのがコレ。
「秋の東京開催好走馬」
カワキタコマンド、コスモへレス、リキアイサイレンスが該当します。
もちろん条件戦からの臨戦馬は「前走2番人気以上だった」ことが必須です。
あと距離は当然2000m以上ですね。
「前走大敗から休み明けで出走する、長距離重賞実績馬」
トウカイトリック、ヒカルカザブエが該当します。
札幌記念大敗で巻き返したミヤビランベリも該当する、っていえばそうですね。
ちなみにこのタイプはたとえ「情報印」が入らなくても注意が必要です。
長距離得意厩舎だったりしたらなおさらですね。
さて結論は、予想コラムをお楽しみに。
TEXT:明希一真