滞在馬を狙うならココ?

ついに札幌・小倉が開催しました。まさに「夏競馬」本番ですね。
この開催でちょっと気になったのが「滞在馬」と「輸送/遠征馬」の
どっちがいいのか?っていうところ。
暑い盛りですから、輸送のハンデのない滞在馬の方が狙い安いイメージです。
また関係者の「滞在コスト負担」を考慮すれば、滞在で確勝、なんて仮説もたちますよね。


でもって実際に調べてみました。データは2007年以降の7月8月の札幌・小倉開催です。
滞在馬のねらいどき 
まずは出走割合をご覧下さい。札幌はやや多い程度。小倉に至っては「輸送馬」が圧倒的多数です。小倉のこの比率はちょっと想定外ですね。

次に勝率・入着率を見てみると札幌は「輸送馬」の方が効率が高い数値になりました。小倉は当然ながら輸送馬の効率が良いですね。

次は実際のレースでの狙い「シェア」で見てみましょう。こちらは出走数が多い輸送区分がそれぞれ占有率が高くなっているのは当然のところなので、この数値を「基準」として、各条件別での傾向を探ってみたいと思います。

各条件別での相対的な優位性を観た場合、札幌・小倉とも同じような傾向になりました。これは興味深いですね。

強調したいのは2点、まずは「未勝利/500万」の下級条件は「滞在馬」のシェアが相対的に高いです。つまり「滞在馬を狙うなら未勝利/500万」ということになります。
もう1点は「1000万」では圧倒的に「輸送馬」有利ということです。小倉に関していえば「新馬」あたりでもその傾向は強いですね。

滞在で楽をしている馬が勝てる、なんて甘い世の中ではないようで、馬の世界もヒトの世界同様、厳しい条件で頑張る方が報われるようですね(笑)。

TEXT:明希一真