何番人気が効率的?波乱度別攻略法

引き続き「波乱度」別の攻略データのご紹介していきたいと思います。
今回は「何番人気を狙えばいいのか」というテーマにフォーカスしてみました。


今回は競馬チェック!新聞に記載されている「基準人気」別での1着馬データです。
早めに馬券を購入する方には実際の人気順位よりも「基準人気」の方が実践的ですよね。
波乱度別基準人気での1着馬
過半数ラインとなる50%でみると、波乱度B以下では「1-2番人気」で決まるのに対して、波乱度S、Aでは3番人気まで手を広げないとカバーできません。

統計的な指標となる75%ライン、絶対的なラインとなる90%とみても、波乱度が高くなるにつれ「低人気馬をカバー」する必要がでてきます。波乱度Sは「9番人気」までカバーしないと絶対ラインには届きません。とはいえ例え波乱度Sでも10番人気以下の馬での単勝や馬単・3連単の1着付は効率が悪いことが分かります。

表の下段では一定の人気レンジでの占有率を拾ってみましたが、波乱度Aでは「2-5人気」で5割、「3-6人気」でも約4割の占有率があります。1番人気の占有率は3割なので積極的に「3-6人気」を狙ってみたいところです。

同時に波乱度Sなら「3-6人気」もそうですが「4-7」人気の占有率が3割を超えており、1番人気の2割を上回る結果となっています。さらに波乱度Sでは「7-10人気」でも15%以上の高い数字を示しており、下位人気を積極的に狙っても可能性が高いことを示しています。

一方で波乱度B以下では3番人気以下を狙うことはかなり無謀な感じですね。

さて、もう少し狙いを絞り易くするために、こんなデータをご紹介します。
これは直前の人気を見ることができる場合に限られるのですが、基準人気と実際の人気の「差」で見た場合の傾向を調べたデータになります。
基準人気と確定人気との差別占有率
明白なのは実際の人気順位と「変わらない」のが一番良いということ。±1を超えるとかなり厳しいですね。さらに実際の人気が落ちるよりは上がる(人気になる)方がベターということです。これらは波乱度判定に問わずにいえることのようです。

波乱度別にみると顕著なのが「波乱度S」での1つ2つ順位を上げるような馬が非常に高い確率で1着になっていること、+1、+2合計で約4割となり、同じ順位とほぼ同率になります。ここを積極的に狙うのも面白いかもしれませんね。

下段の表には「基準人気1番人気」の馬だけにフォーカスしたデータをご紹介しています。ここは断然同じ順位の馬を狙うべき、との結果になりましたが、「波乱度S」では実際の順位が2番人気に落ちる馬の確率が相対的に高めに出ています。他の波乱度よりはここはケアした方が良さそうですね。

競馬チェック!では新聞会員の皆様には全レースの波乱度判定と基準人気が掲載された新聞をご提供しています。良かったら是非ご活用下さい。

TEXT:明希一真