消耗と経験、相反するが故に・・・。

さて今週はオークス、
ご承知の通り牝馬路線としては桜花賞よりは1枚落ちの格式レースです。
ここが実は重要だったりするのでは?とも思いつつ、ひねり出したデータを紹介します。


同じG1でも競馬界ではそれなりに格式があるのは、皆さんご承知の通り、
賞金はもちろんですけど「繁殖価値」という意味でも
桜花賞の方がオークスよりも価値が高いのは現状でもあります。
具体的な事例としては、
過去10年の桜花賞馬の8頭が社台系(馬主もしくは生産)に対して、
オークスは5頭に留まっています。
とはいえ近5年のオークス馬は全馬社台系ですけどね(苦笑)。
2冠馬2頭なのでやむを得ないところですが(笑)。

そこで表題に戻ります・・・。こんなデータを見つけてしまいました(笑)
オークス入着馬ローテ
これはオークス入着馬の年明レース数と戦績を示したものです。
「桜花賞組は少ないレース数」「非桜花賞組は多いレース数」という傾向があります。
仮説としては、桜花賞を目指した「本流」の馬たちはは、
いかに「余力」を残してオークスに臨めるか?否かがポイントという点、
一方桜花賞の厳しいレベルを経験していない馬たちは、
レース経験をもってして初めて桜花賞組と肩を並べることができるのでは?という点です。
アグネスワルツの例はありますけどね(大汗)。

ではオークスで3番人気以内で4着に以下に負けた馬で同じデータを見てみましょう。
オークス惨敗の人気馬の年明けローテ
非桜花賞組で「経験の少ない」馬がコケるのは間違いなさそうですね。
桜花賞組でも「年明4戦以上」も使っている馬は厳しい印象ですし、
2勝以上していたり重賞ばかりを使っている「3戦馬」がここに該当している模様です。
今年は桜花賞馬ジェントルドンナもこれに該当してしまいますが・・・(大汗)。

もう一つ人気薄に同じ傾向が見れられたのでこんなデータを。
オークス人気薄入着馬の成績IDM推移
競馬チェック!の無料新聞でご確認いただける「近4走」の成績IDMに注目いただくと、
全馬「左肩上がり(笑)」で上昇一途なのが分かります。
人気薄を狙うならこんなタイプでしょう。

最後に毎度G1で掲載していた、前哨戦の入着馬レベルのグラフをご紹介します。
牝馬クラシックレベル
ただ冒頭に書いた通り「ピークは桜花賞」の仮説を裏付けるかの通り、
桜花賞のレベルやトライアルのレベル通りにオークスが決着することはありません(汗)。
トライアルそのもののIDMなどはあまり参考にせず、
ボーダクリアか否か程度の判断がベターかと思います。

今回のコラムに該当する馬については、出走馬確定後「必見情報」でご紹介します。

TEXT:明希一真