2012年牝馬戦線異常アリ?

今週は上半期の牝馬G1「ヴィクトリアマイル」ですね。
実は今年の牝馬戦線は異常なんですよ、それは「相当なハイレベル」ってことです。


まずこんなデータを用意してみました。
1-4月に開催される牝馬限定重賞の入着馬平均成績IDMと
ヴィクトリアマイルで入着するための過去成績でのボーダーラインをグラフ化しました。
牝馬重賞平均と入着馬ボーダ

今年のレベルが分かるのと同時に、過去人気薄が好走した年(07年、09年、10年)は、
前哨戦のレベルも低く、入着のボーダラインも下がっていることが分かります。
今年は相当レベルが高い感じです。

次にレース別での入着馬平均成績IDMを見てみましょう。
ヴィクトリアマイル前哨戦レベル

ラインクラフトが勝った06年の阪神牝馬Sは凄かったですが、
他のレースにいたっては軒並み今年のレースのレベルが高いことが分かります。
さらに「阪神牝馬S」のレベルが低かったのが、前述した「07年、09年、10年」で
結果ヴィクトリアマイルが低レベル戦となって「荒れた」わけです。

これらのデータからは、今年の牝馬路線は近年にないほどハイレベルかもしれません。
結果G1もしかるべき馬が好走する可能性が高いとみていいでしょう。

最後に必見情報の「過去5年」データだけではやや食い足りない、
と思われる方も多いと思うので、こんなデータもご紹介します。

ヴィクトリアマイル追加データ

重要視したのは2点です。

1つは各馬「1400-1800m」重賞実績があるということ。
低レベルの09年は準OP勝ち上がり馬に入着の1議席を与えましたが、
それでも「マイル連勝馬」でした。
よってこの距離での実績は必須と見ていいでしょう。

もう一つは過去3走の負け方。
牝馬なので状態の悪い馬の好走はなかなか難しいもの。
とはいえ「指数」系で予想してしまうと、古い戦績の「高い指数」が残って
正しい相対評価ができない傾向に陥ります。そこで近3走の着差に注目しました。
ご覧の通り、全ての入着馬は近3走で「崩れっぱなし」の馬は1頭いません。
特に前走崩れた馬は前々走で好走している、3走前崩れた馬は徐々に復調しています。
仮に指数系で予想するスタイルの方ならば、
2012年1月以降の近3走くらいに絞ってもいいかもしれませんね。

ということで出走馬が固まったところで、
このデータを参考に推奨した馬を、「必見情報」で紹介していきたいと思います。

TEXT:明希一真