G1シリーズの第2戦は3歳マイル王決定戦「NHK」マイルカップ。
年度によっては「大波乱」も起きるこのレースですが、
データから読み取ると今年は堅い印象があるのですが、さてはて・・・。
まずこのレースを紐解くのに重要なポイントがひとつ・・・。
毎日杯が阪神外回1800mになった2007年以降のこの5年、
毎日杯で入着した馬の好走率が高いということです。
1着シェアこそNZTと同率ですが、勝率・複勝率をみると圧倒的に高いですね。
先週のこのコーナーでご紹介した通り「阪神芝1800m」と「東京芝1600m」は
上がり3Fの視点でみると連動しやすいコースであることをここでも証明していますね。
さらにレースレベルの視点で掘り下げてみましょう。
過去5年の入着馬の前走と、その年度の毎日杯・NZTの入着馬の出走数、
及び両レースの入着馬平均を比べてみました。
ここから分かることは毎日杯のレベルがNZTを凌駕した際には、
必ず毎日杯組が来るということ。今年はそれに該当しますよね。
NZT組に関して考察すると、
去年は阪神開催なので本番との関連性が高いことから「目をつむる」として、
毎日杯よりレベルが高く、かつ「57」以上のレベルがないと、
好走馬よりも惨敗がくるケースがあるようです。(07年08年)。
今年は「59」とハイレベルではありましたが、毎日杯より低いことから、
勝馬よりは負けた馬から好走馬がでそうな予感もありますね。
ちなみにNZT惨敗馬で好走したのは3頭。
悪馬場を見方にしたムラマサノヨートーを例外として扱うならば、
リアルインパクトとダノンゴーゴーは重賞勝利馬もしくはG1連対馬ですね。
そのくらいの実績がないとダメってことでしょう。
さて最後にクラシックから現実路線に移してきた組をみると、
好走している馬は全馬5番人気以内の注目馬でした。
さて今年の登録馬を見ると、
大注目の毎日杯組は2着と入着したマウントシャスタの1頭のみ。
この馬の好走率は相当高いとみています。
NZT入着馬の3頭を全馬マークが必要でしょうけど、
勝ったカレンブラックヒル以上に、2着馬・3着馬に注目したいところ。
さらにはマイル重賞連対実績のあるオリービンあたりまで可能性はありそうです。
去年のコテリオンと同じ橋口厩舎ですからね。
クラシックからの路線変更組で人気を集める可能性があるとしたら
サトノギャラントとマイネルロブスト、そして皐月賞パスのアルフレードあたり。
結果としてここに上げた8頭が上位8番人気までを占めそうな印象もあるので
結果として今年は「堅い」のでは?と思ったりもします。
馬券の組み方でいかにうまく勝負するかが鍵となりそうですが、さてはて・・・。
TEXT:明希一真