今週はオトコの出番(笑)ということで皐月賞ですね。。
2歳戦終了時点のコラムで「今年の牡馬は強い」としましたが、
その後のレース結果でも「高いパフォーマンス」を示していました。
まずは桜花賞同様、重要な前哨戦の年度別における入着馬の成績IDMの平均値を比較します。
太い赤線で示した今年のレースは軒並み他の年を凌駕しているのが分かります。
特に毎日杯が突出しているのにビックリですけど、
勝馬のヒストリカルは皐月賞に登録がありません、残念ですね。
ほとんどのレースで過去6年で1位となっており、
2008年の毎日杯(ディープスカイ)、2009年の共同通信杯(ブレイクランアウト)が
2番目に留まっているだけですからね。いやこれは凄いと思います。
さて今年のレースに限定して注目してみると
先の毎日杯を除くと、評価が高いのが「きさらぎ賞」。
毎日杯勝利馬ヒストリカルがきさらぎ賞2着なので、それも納得ですね。
さらに重要なレースと言われる弥生賞よりも
「共同通信杯」「スプリングS」の方が、勝馬も入着馬もレベルが高い模様です。
こちらのレースに出走した馬の方に魅力をやはり感じますね。
では1週前登録馬のIDMランキングを見てみましょう。
皐月賞のボーダーラインは「52」、その数値以上を対象としています。
やはり前哨戦勝利馬たちが上位を占めていますね。
その中でもワールドエースは皐月賞勝利レベルの数値(58)を
2回計測しているんですよね。人気通り強い馬といえるでしょう。
グランデッツアやゴールドシップは、
ハイレベルの「ラジオNIKKEI」のパフォーマンスから、前哨戦でさらに数値を上げている点が好印象ですね。
逆に数値を下げたアダムスピーク。
ラジオNIKKEIのパフォーマンスが出せれば、勝負できる位置にいるのですけれど、果たして巻き返しはなるのでしょうか?
ただ今年の弥生賞は特殊馬場だった印象もあるので、負けた組には巻き返しがあってもいいかもしれません。アダムスピークだけでなくマイネルロブストあたりにも注目ですね。
スプリングSも特殊馬場でしたけど、
グランデッテァがあの調教過程であそこまでぶっちぎるので相当差がありそうな印象がある反面、ダメージが残っていないか心配もあります。
このあたりは調教とパドックでチェックすべきでしょうね。
TEXT:明希一真