スプリント戦も「上がり3F」で見極めよう!

先週はG1を見据えて「ダート中距離戦」をテーマしたので、
今週もG1までを視野に入れたデータ作戦ということで
「スプリント戦」を「上がり3F」で見極めてみたいと思います。


今回も「SMART KEIBA Vol.2 知って得する展開予想」で公開している
「入着馬(3位以内馬)の上がり3F平均」に注目して、
競馬場ごとに異なる傾向を探しだし、当該条件での好走可能馬を割り出す、
というアプローチをしてみたいと思います。

更に過去5年のOPクラス以上のレースに限定したデータも併せて比較することで
重賞レースやG1にも適用させていきたいと思います。

競馬場別条件別上がり3F入着馬平均_スプリント戦

ご覧いただくと一目瞭然!
芝1200mに限っていえば、「京都芝1200m」の上がりが3Fが極めて速いですね。

さらに全体平均との差を見ていくと
競馬場別に上がり速度の速さ別に「3つ」のグループができている模様です。

時計が速い・・・京都、阪神、小倉
時計が普通・・・中山、新潟、札幌
時計が遅い・・・福島、函館

もちろん時計がでる要因は簡単に理由づけできないのは承知していますけど、
これら「同一グループ内」で好走馬が重なることは実感として良くありますよね。

去年のスプリンターズS勝馬のカレンチャンは、
時計が普通の札幌と、遅い函館で勝利して、普通の中山で勝利した、とか・・・。

別の見方をすれば、違うグループで惨敗している馬なら、
異なるグループで好走する可能性もあるということ。

表を今一度見ていただきたいのですが、
阪神芝1200mは上がりが速いですけど、芝1400mは遅いですよね。

今週京都で行われる芝1200mのシルクロードS、
暮の阪神カップ(芝1400m)惨敗馬が巻き返して好走するケースが良くあります。

07年ビーナスライン(0.4差8着)
09年ソルジャーズソング(1.2差13着)
10年ショウナンカザン(0.3差5着)
11年アーヴァニティ(1.7差16着)

ですから、同じグループで好走実績や、高い成績IDMを出している馬
かたや、違うグループで惨敗したり、成績IDMの低い馬を積極的に狙う、
という予想手法も面白いのではと思います。
もちろんその逆も可能ですよね。
人気馬の絞込、穴馬の拾い出し、どっちにも使えると思います。

ただここで、「同じグループ」ならすべて良いか?
というとそうではないと思います。
正確には「同じグループ」で「同じように上がりが速い」、これが大事でしょう。

上がり3Fは競馬チェック!のDATA新聞はもちろんのこと、
全ての新聞に記載されている情報なので、誰でも判断ができるはずです。

2011年スプリント戦レース別入着馬上がり3F平均 右の表は昨年(2011年)のOPクラス以上の各レースでの入着馬の上がり3F平均をまとめたものです。

当然ながら「京都芝1200m戦」は速い3F順に並べた上位にいますけど、下位の方にも「オーストラリアT」とか「淀短距離S」などが出現しています。ちなみに「2012年の淀短距離S」も平均値34.0となっているのであまり速くはないみたいですね。

さらに昨年の「阪神カップ」もやはり上がり3Fは遅い決着になっていますね。今年も惨敗馬からの狙いは面白いかもしれません。ただ登録馬を見ると残念ながら阪神Cからの臨戦馬がいないですね。

ただ今週末の天気や馬場状態などをみて「時計がかかる」場合もあります。その場合は逆の見方として「遅い3F」で好走している馬にシフトする臨機応変な判断も必要になるかと思います。

また上がり時計の速さについても、速度を出すためのロジックが異なるケースがあるので、馬格などを絡めて判断するとより一層精度が増すと思います。

今週の「シルクロードS」、上がり時計が速いとみるならば、
昨年の京洛Sや京阪杯組は上位馬が有利となり、
淀短距離Sや中山のラビスラズリSなどからの臨戦馬は負けていても
巻返せる、逆に好走していない方がベターだったりもするのではないでしょうか。
結論としては「上がり時計が速い」となると、
人気でもロードカナロアには逆らえそうにもないですね。

「編集長の部屋」で競馬場別での馬体重別入着シェアを整理したものを公開しています。
良かったらこちらもCHECK!してみて下さい。