2011年の2歳馬は強い!?

改めて明けましておめでとうございます。

今年も「競馬のMIKATA」においては、競馬マスコミや競馬サイト等では取り上げることが少ない、
新しい視点のデータ分析コラムを展開していきます。
よろしくお付き合いの程お願い申し上げます。

今回は直接的にレースに活用するデータではなく、
2012年の競馬を戦う(楽しむ・笑)際にご活用いただけるデータを紹介します。


表題のでお気づきの通り、今年の3歳クラシックを見据えたデータを分析しました。

以下の画像は2006年以降の2歳根幹と言われるレースにおいて
「入着馬(1-3着)」と「出走全馬」の成績IDMの平均値
年度単位で相対的に比較したものです。

2歳主要レースの平均IDM比較

画像をクリックすると拡大

牝馬は、
入着馬で見ると2006年組(ウオッカ、ダイワスカーレット)を頂点に、
一昨年まで下がり続けたものの、昨年は少し持ち直した感じですね。

一方で全体として弱かったのが2008年組と2010年組。

2008年組はブエナビスタの1頭は抜けていましたが、他の馬が弱く、
年明けデビューのレッドデザイアが台頭した年といえます。

2010年組も桜花賞馬は阪神JFに出走していないマルセリーナ
オークスも同様で、阪神JF好走のホエールキャプチャが、
結果タイトルを取れなかったですね。
「印象」が先走りしている感の強い、レーヴディソールは古馬との闘いで頭打ちしている状況です。

そこで今年は?となると、入着馬レベルはアパパネの年レベルといえますが、
全馬レベルでみると、昨年より高いといえますね。

牡馬を見てみましょう。

牡馬は朝日FSよりもラジオNIKKEIの結果が明け3歳の様相と
連動しているような印象ですね。

最弱な感じがするのが、2007年組と2008年組。
確かに2007年組は年明けにやっと未勝利を勝ったディープスカイがダービー馬。
2008年組は最弱世代と言われるロジユニヴァースの世代なので、言わずもがなですね。

そこで今年は?となると、
朝日FSもラジオNIKKEIも高い数値ですよね。過去6年で最高です。

このケースは2歳戦線を戦ってきた馬が、
3歳クラシック戦線も主役を張る可能性が高いとみていいでしょう。

牝馬も昨年よりは2歳戦で成績を上げた馬が活躍する兆候はありますね。

では具体的に馬券作戦として反映させる方法ですが・・・。

  1. 春序盤の特別戦・重賞戦は戦績の少ない連勝馬よりも2歳重賞好走馬を狙う
  2. 仮に2歳重賞好走馬を打ち負かすような新興勢力は相当強い可能性がある

この2段階作戦ではいかがでしょうか?
特に「1」にあるように、得てして新馬勝・500万勝の「新鮮な馬」が人気する場合が多いので、
朝日FSやラジオNIKKEIで中途半端な成績の馬の穴目で狙うのが面白そうですね。

早速今週は「シンザン記念」「フェアリーS」という重賞もありますので、
こういった狙い方でトライするのも面白いのではと思います。

最後に2011年2歳戦の成績IDM上位ランキングを掲載します。
レースレベル等の参考にしていただければ幸いです。

2011年2歳戦IDMランキング

TEXT:明希一真

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