今週末は2012年3歳牝馬路線の最終戦「秋華賞」となりました。
過去の例からも「荒れる」レースの印象は強いですが、
今年はどうも「堅そうな」気配がデータからは読み取れます。
そもそも過去5年でみても、大荒れの2008年以外は割と平穏なのが秋華賞。
上位人気で裏切るケースも3番人気馬です。(詳細はコチラ)
となると2008年は世代レベルが低かったんじゃない?との仮説が立ちますね。
具体的に調べてみると、やっぱりといった結果でした。
以下は2008年以降における、当該年度での成績IDM「60」以上を出した、
馬の事例と頭数、最大値と60以上馬の平均値の一覧です。
「60」という数字の根拠は、秋華賞で入着するために必要な「成績IDM」の
ボーダーラインとなる数値として引用しました。
2008年事例10-頭数09-最大63-平均61
2009年事例14-頭数10-最大66-平均63
2010年事例11-頭数09-最大65-平均61
2011年事例16-頭数13-最大65-平均61
2010年は2008年同様の頭数でしたが最大値が違いました。
ということで「2008年はレベルが低い」で片づけて良いでしょう。(汗)
となると「今年はどうよ」ってことですが・・・。
2012年事例24-頭数14-最大71-平均63
大変なことになっていますね(苦笑)。
最大値が70を超えているのはエピセアロームのスプリント戦実績からですが、
ジエントルドンナ以外にも他の年なら横綱級といえる馬がゴロゴロいる、
というのが今年の3歳牝馬路線、ある意味ここ数年の最高レベルですね。
となると無理やりや「穴狙い」は厳しいところ・・・。
それでも2010年のアニメイトバイオ、2011年のキョウワジャンヌ、といった
比較的人気薄を拾いたくなるところですよね。
この2頭及び、2007年に7番人気で最強牝馬2頭に食い込んだレインダンスに
共通する事項があったりします。それは・・・。
「ローズS入着馬」
できればローズSで人気よりも着順を上げた馬がベターです。
今年は、ラスヴェンチュラスは人気通りの着順、ややマイナスでしょうか?
となると再度成績IDMを眺めてみると、低レベルの2008年以外は、
60以上を出している馬たちで上位を独占しています。
加えて出走馬中最大値の馬は必ず入着しているんですよね。
登録時点での60以上の馬たちを順番に並べるとこんな感じです。
66ジェンティルドンナ
66ハナズゴール
64アイムユアーズ
62アロマティコ
61ヴィルシーナ
61ミッドサマーフェア
ん・・・上位人気に押されそうな馬ばかりで困りましたね(苦笑)。
比較的人気がなさそうなところでは、アロマティコとミッドサマーフェア。
このあたりですが、ちょっとインパクトが薄いかもしれません。
とはいえ上位人気となりそうな馬2頭は入着議席を確保するでしょうから、
あと1頭を穴で選ぶか、結果的には人気馬で選ぶか・・・。、
このあたりが的中の「分かれ目」になりそうですね。
TEXT:明希一真