今年の菊花賞は荒れる?

毎度難解に思える菊花賞。
やはり距離「3000m」の設定がそうさせるところですよね。

今年の菊花賞はズバリ「荒れる」と見ましたが、さてはて・・・。


まず菊花賞の大きな特徴は言わずもがなですが距離にあります。
この影響を一番受けるのが「実績通りにならない」ということになります。

具体的にはスピード指数的な指針が全く通用しないレースでもあり、
競馬チェック!で公開している「IDM」でみても同様です。

過去5年の入着馬を出走馬における成績IDM順位でみてもこんな感じ、

2007年 02-06-05
2008年 01-10-07
2009年 11-10-04
2010年 09-03-15
2011年 01-02-05

上位で決まったのは昨年だけなんですよね。
ではこれはなぜか?という理由を探ると意外に簡単だったりします。

「ダービー馬が出走するか否か」

加えて過去20年くらい遡ってみると実力通りに決まらないケースは
以下の理由が浮かびあがります。

「ダービー馬が出走しない」
「ダービー馬がトライアルで好走しない」

ほぼこの2つに当てはまると荒れる菊花賞となるわけです。

今年のダービー馬ディープブリランテは登録はしていますが
トライアルを使わないの臨むパターンですから、
出走しようがしまいが「荒れるパターン」といっていいでしょう。

では荒れるケースで好走する馬は?
という視点で過去の傾向を探ると実は同じような傾向で
穴馬が浮かび上がってきました。

  1. 神戸新聞杯組で前々走1000万下で勝利実績のある馬
  2. 神戸新聞杯組で人気より着順を上げた馬
  3. 古馬混合の1000万下の好走経験のある馬
  4. セントライト記念3着以上馬で1000万下で好走している馬

今年の登録馬該当するのは以下の馬たちです。

タガノビッグバン(1000万下勝)
ビービージャパン(1000万下勝)
フェデラルフォール(1000万下勝)
ユウキソルジャー(神戸新聞杯で人気より着順上、前々走1000万下勝)
ロードアクレイム(神戸新聞杯で人気より着順上、前々走1000万下勝

穴馬はこのあたりから是非選びたいですね(笑)。

なお去年の当コラムで推奨して「大成功」した、
長距離得意厩舎ですが、今年の出走馬で該当する馬も一応上げておきますね。

コスモオオゾラ(高橋義)
ディープブリランテ(矢作)
トリップ(松田博)
ニューダイナスティ(石坂)
マウントシャスタ(池江)
ミルドリーム(角居)
ライニカツヨシ(山内)
ロードアクレイム(藤原英)

※出走可能順上位の馬のみ

人気の盲点にもなりそうなロードアクレイムあたりが面白そうですね。
オークス馬レディパステルの子がG1を獲るのもみたいところです。

TEXT:明希一真