開催25年間で1番人気が12勝19連対、5番人気以内の1着シェアが80%、
数字上はとても「堅いG1」が今週のマイルチャンピオンシップ。
ですけども、たまに爆裂する「穴」馬の存在、これがやっかいなところでもありますよね。
ですが今年は「勝馬が2頭に絞られた」という驚きのデータ、
こちらをご紹介したいと思います。
データ的なアプローチは牝馬G1ができた2006年以降に絞るのが
現実的と判断していますので予めご承知おき下さい。
改めて2006年以降の勝馬・入着馬の人気傾向を整理してみます。
データは年度順に、1着人気-2着人気-3着人気です。
2006年1-3-8(堅)
2007年1-4-5(堅)
2008年4-1-10(?)
2009年1-14-2(?)
2010年13-1-6(?)
ここ3年は1番人気が好走するものの、やや穴傾向にありますね。この理由のMIKATAとして、
「当該年の古馬マイル以上距離G1勝馬の存在有無」VS
「マイル複数勝利&複勝率85%以上馬の存在有無」
ここに着目してみたら、あっさりと解明できました。対象は国内馬のみです。
今回は当該年の古馬G1勝馬でマイル複勝率85%以上馬はG1馬の方で判別します。
さらにマイル複数勝利&複勝率85%以上馬についても「マイル3戦以上」を条件としています。
以下データは年度順に上段が「当該年の古馬マイル以上距離G1勝馬の存在有無」、
下段が「マイル複数勝利&複勝率85%以上馬の存在有無」で
各々の出走頭数と出走馬及びその馬の当該マイルチャンピオンシップでの着順です。
2006年
2頭(ダイワメジャー1着、ダンスインザムード3着)
0頭
2007年
2頭(ダイワメジャー1着)
0頭
2008年
0頭
0頭
2009年
1頭(カンパニー1着)
1頭(マイネルファルケ2着)
2010年
2頭(ショウワモダン17着)
2頭(ダノンヨーヨー2着 ゴールスキー2着)
これを見ると「マイル複数勝利&複勝率85%以上馬」が存在する荒れ模様、また両方不在も荒れ模様のようですね。もう一つ注目は、マイル複数勝利&複勝率85%以上馬は「必ず」入着するも「勝たないこと」も見逃せませんね。
さらに各年度において「当該年の古馬マイル以上距離G1勝馬」でもなく、
「マイル複数勝利&複勝率85%以上馬」でもない馬の好走を見た場合、
1、当該年のG1入着馬
(07年スズカフェニックス、08年ファイングレン、09年ブルーメンブラット 10年エイシンフォワード)
2、スワンS連対馬(入着まで)
(06年シンボリグラン、07年スーパーホーネット)
3、毎日王冠勝馬(入着まで)
(08年スーパーホーネット)
そこで今年の出走馬を見てみましょう。
当該年の古馬マイル以上距離G1勝馬
1頭・・・リアルインパクト
マイル複数勝利&複勝率85%以上馬
1頭・・・マルセリーナ
こうなると、やや荒れ模様を想定した方が良いですが、
この2頭は確実に入着しそうな感じですね。
さらに荒れる場合の候補として可能性がある馬を見てみましょう。
1、当該年のG1入着馬・・・スマイルジャック
2、スワンS連対馬・・・リディル
3、毎日王冠勝馬・・・出走無
ということで、かなり絞れる結果になりますね。
勝つ可能性がある馬・・・リアルインパクト、スマイルジャック
入着の可能性がある馬・・マルセリーナ、リディル
たった4頭となりました(笑)。これに外国馬2頭を加えた予想ならば
かなり現実的になると思いませんか?
データは気づいた時には「外れる」といわれますが(苦笑)、
さて今回はどうなりますやら・・・。
私個人の馬券的なアプローチとしては、
テン乗りになるリアルインパクトと休み明けで三浦騎手が騎乗する、
スマイルジャックが不安、なので上がった4頭全てに勝つチャンスはあるというスタンスで見ていきたいと思います。マルセリーナは古馬G1ではないですけど桜花賞を勝っていますし、リディルはマイル複勝率83%と惜しいですからね。
TEXT:明希一真