100%、勝つのは古馬?

牝馬戦線の総決算「エリザベス女王杯」。近年3歳馬が活躍するレースですね。
さて今年はどうなる?、それを紐解くデータをご紹介します。


新聞や週刊誌の「過去のエリザベス女王杯」を見ればお分かりの通り、
3歳馬が強いレース、それも秋華賞組が強いレースであることは明白です。

以下の数字をみると、出走割合は変わないものの、馬券となると、
年々3歳馬が優勢になっていますからね。
数字は出走数、勝馬、入着馬の数、カッコ内は占有率です。

15年前-83(約3割)-06(40%)-12(26%)
10年前-54(約3割)-06(60%)-10(33%)
05年前-28(約3割)-04(80%)-06(40%)

実質的には06年のカワカミプリンセス(1着入線12着降着)は圧勝なので、
上記データよりも3歳の割合はよりアップします。
これは5年前の2006年にヴィクトリアマイルが創設され、
牝馬重賞が整備されることにより、必ずしもエリザベスを目指す?
っていう流れがなくなったことが要因でしょうね。
他でも稼げるチャンスが増えたというとでしょう。

さて、3歳か古馬の前に、各世代の好走トレンドをまず分析してみましょう。

3歳馬の好走馬は、冒頭に書いた通り国内馬なら秋華賞組のみ。
他の馬では古馬と戦うには厳しいのが「歴史」といえますね。
今年はレーヴディソールはもちろん、グルヴェイグあたりが、
危険な人気馬といえますね。

一番有力な3歳馬はもちろん「秋華賞馬」になるのですけど、
過去好走した「秋華賞馬」はアドマイヤグルーヴとファインモーション以外
全て「秋華賞」を含めた「2冠馬」であったことが注目ですね。
つまり今年のアヴェンチュラはファインモーション級がブゼンキャンドル並か?
ってことなのですけど、大方のMIKATAはファインモーション級なんでしょうね。

秋華賞組敗北馬で好走するパターンも傾向がありますね。
ローズSで好走して秋華賞で凡走するか、両方で好走するか。
ホエールキャプチャはOKでもエンリコートはNGってことになりますね。

ということで国内の3歳馬でチャンスがある馬は、結局のところ、
人気する秋華賞入着のこの2頭、そういう結論になりますね。

加えて外国馬のダンシングレイン、GⅠ2勝のオークス馬で
遠征経験のある馬なので有力馬であることは間違いないでしょう。
この馬もデータ的にはクリアにしていいと思います。

では古馬は?という点ですが、
古馬で入着した馬は以下の戦績がある馬のみ入着しています。
1、2000m以上距離重賞勝のある「府中牝馬S」入着馬
2、2200m以上距離の牡馬混合のオープンクラス以上の勝馬
3、2000m以上距離G1馬
今年の出走馬で該当するのは4頭、
アニメイトバイオ、アパパネ、イタリアンレッド、フミノイマージンです。
これに凱旋門賞3着の実績もある昨年の勝馬スノーフェアリーを加えると、
結果5頭でいいでしょう。

そこで本題ですね。今年は3歳をとるのか、古馬をとるのか?

フォーカスの狙いは「古馬好走クリア馬の数」。これで100%判別できました。
単純に古馬に「戦う資格のある馬」がいるかいないか。これがポイントでした。

以下のデータは2006年以降の古馬好走クリア馬の出走数とエリザベス女王杯での入着順の年齢です。
06年はカワカミプリンセスを「勝」で判定しています。また外国馬の実績も加えています。

06年3頭=3歳3歳4歳
07年4頭=3歳4歳6歳
08年3頭=3歳5歳4歳
09年5頭=5歳6歳3歳
10年3頭=3歳4歳3歳
11年5頭=?????

5頭以上出走した09年は古馬のワンツー、5頭未満で3歳馬が1着ですね。
今年は5頭、となると勝つのは古馬ではないでしょうか?