今週は菊花賞。菊花賞となるとすぐに「血統」で語られますよね。
競馬チェック!では当然のごとく「他のMIKATA(見方)」で分析したデータを皆さんにお届けします!。
「血統」によるアプローチは否定はしません、それどころか非常に有効だとも思いますが、
その手の情報は巷に溢れている、ってことで「他の手」を探ったということです。
それはズバリ「厩舎」なんですよね。
G1のような高額賞金と「格」の高いレースになると、
いい馬主、いい馬がいる「成績上位厩舎」が上位を占めるのが常ですが、
菊花賞や天皇賞春のようなレースは必ずしも単純ではないのが事実。
あくまでも仮説ではありますが「短距離」「マイル」「中距離」の馬づくりならば、
応用の幅が許容範囲だと思うのですが、「3000m級の馬を作る」というのは
別の調教技術が必要に思う訳です。
実際に坂路調教がメインの厩舎よりもコース調教がメインの厩舎の方が良い、
なんてデータもあったりしますからね。
そこで過去5年入着した15頭の厩舎を改めて眺めてみると、
以下の条件で当てはまることが分かりました。
(1)芝2400m以上距離賞金ランキング上位30位以内の厩舎※
(2)菊花賞上位入着馬を輩出した厩舎
(3)調教師が60歳以上の厩舎
※当該年の菊花賞までの過去3年のランキング
(1)は分かり易いですよね。長距離を積極的に狙う厩舎です。
ポイントは「障害」も入るということ。
2009年1着スリーロールスで大穴をあけた武宏平厩舎は障害に積極的な厩舎でした。
(2)(3)は昨今のマイル・短距離嗜好の若手調教しよりも、
「クラシック」の重みを理解している「年配」の調教師の方が、
菊花賞にかける思いが強いのではという仮説です。
事実(1)に該当しない厩舎がこれに当たります。
(2)の例は2006年1着のソングオブウインドの浅見厩舎、過去メジロブライト等で菊花賞入着がありますし、メジロブライトは天皇賞春の勝ち馬ですね。
(3)の例は、2010年3着ビートブラックで穴をあけた中村均厩舎、2009年3着ナムラクレセントで穴をあけた福島信晴厩舎が60歳以上ですね。
例外が2つ、2007年3着ロックドゥカンプの堀厩舎。当時はまだ成績上位でなかった「新興厩舎」の位置づけでした。ただこの馬1番人気ですから、3着というのは走らなかった方ともとれますよね。
もう一つが2007年2着アルナスラインの松元厩舎、ただ長距離32位と30位まであとちょっとでした(苦笑)。
一応以下の通り整理しておきます。
2010年
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1着ビックウィーク(長浜・長距離25位)
2着ローズキングダム(橋口・長距離17位)
3着ビートブラック(中村均・当時60歳以上)
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2009年
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1着スリーロールス(武宏平・長距離19位)
2着フォゲッタブル(池江郎・長距離3位)
3着セイウンワンダー(領家・当時60歳以上)
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2008年
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1着オウケンブルースリ(音無・長距離7位)
2着フローテーション(橋口・長距離6位)
3着ナムラクレセント(福島・当時60歳以上)
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2007年
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1着アサクサキングス(大久保龍・長距離30位)
2着アルナスライン(松元・長距離32位)
3着ロックドゥカンプ(堀・-)
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2006年
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1着ソングオブウインド(浅見・メジロブライト)
2着ドリームパスポート(松田博・長距離8位)
3着アドマイやメイン(橋田・長距離7位)
ということで15頭中13頭該当なので確率は87%凄いと思いませんか?
でもって今年の出走馬を見てみましょう。
(1)30位以内の厩舎馬
トーセンラー
ユニバーサルバンク
ペルシャザール
ダノンミノル
ロッカベラーノ
ウインバリアシオン
オルフェーブル
ダノンマックイン
(2)の該当厩舎馬
ユニバーサルバンク
ロッカベラーノ
ダノンマックイン
(3)の該当厩舎馬
ユニバーサルバンク
ペルシャザール
ロッカベラーノ
サンビーム
ダノンマックイン
こんな感じですね。以下は私の個人的な見方ですけど、
面白そうな馬を選んでみるとが以下の3頭かな、と見ています。
・ユニバーサルバンク(松田博)
・サンビーム(山内)
・ダノンマックイン(橋口)
なおこのMIKATA(見方)で消えてしまいそうな人気馬は、
フェイトフルウォー、サダムパテック、フレールジャック、ショウナンマイティ
結構現実味があると思いませんか?(笑)