勝馬93%入着馬87%の定義とは・・・。

今週は天皇賞秋。出走確定馬をみると「いいメンバー」が揃いましたね
そもそもコース的には公平なコースと変わっているこの条件、
実力馬が強いという印象もありつつ、過去履歴をみると「IDM印上位」が
必ずしも入着できていない事実もあったりします。
そこで今回は視点をコース適性にフォーカスして、
「上がり速度」に注目した分析結果の数字を紹介します。


東京芝2000mは基本は「差・追込」が強いレースですね。
確率だけでなく、配当面でみても同様です。
実際に天皇賞秋を過去5年でみても、4角3番手以内で好走したのは
ダイワメジャー、ダイワスカーレットの兄弟のみですね。

数字が100%に満たないのがこの2頭の頑張りによるものですが(苦笑)、
今回の取り上げた数字は「過去レースで上がり速度上位」の
レースをしているかどうかというものです。

具体的には以下の設定です。対象は過去5年の天皇賞秋を調べました。

・天皇賞秋までの前5走以内
・かつ芝1600-2400mの条件下
・着順問わず上がり速度1位・2位であること
・かつその上がりが34.5以下であること

以上の4点です。6番人気以下で、
スクリーンヒーローやアグネスアーク、カンパニー、
スイフトカレントあたりが全てクリアしています。

過去5年より前でも、東京競馬場改修後の人気薄の馬は
全てこの条件をクリアしています。
ヘブンリーロマンスにダンスインザムード(2年とも)、
アドマイヤグルーヴにテンザンセイザ。

対象レース全部となると過去8年、入着馬24頭中、
21頭がクリアします。クリアしないのが上記ダイワ兄弟と
何とシンボリクリスエス・・・(苦笑)。

では早速今年の出走馬で対象馬を抽出しました。

ダノンヨーヨー
ブエナビスタ
ダークシャドウ
ペルーサ
ジャガーメイル
メイショウベルーガ
ローズキングダム
ミッキードリーム
トゥザグローリー

結構いますね、9頭ですか。
休み明けで好走できるのは「G1馬」のみ、
というデータもあったりするので、
ペルーサ、メイショウベルーガ、トゥザグローリあたりは
本来の上がり脚が使えるかやや疑問なところ。

勝馬という視点になると、
距離的には1600-2000mのスピード対応したで、
メンバー上位の上がりを使う必要があるので
ジャガーメイル、メイショウベルーガ、ローズキングダム、
これらの馬は一枚足りない印象もあります。

一方で、毎年毎日王冠組で上がり上位の馬は穴を明けるので
勝馬のダークシャドウはもちろん、ダノンヨーヨーあたりも
面白い存在でしょうね。

ということで当欄のMIKATAとしては
勝馬の資格的な印象としては、ダークシャドウとブエナビスタ、
穴っぽい差馬としてはダノンヨーヨー、としておきます。

TEXT:明希一真